フライナッチのサービス道新入社員
フライナッチ新入社員研修モデルコース「コミュニケーションを向上させる」
【研修の背景】
かつての新入社員には、終身雇用、年功序列を基盤とした、自らのキャリアを考える上で一つの答えがありました。大手企業に就職できれば、定年まで年を追うごとに賃金が上がり、生涯仕事にあぶれることがないという答えです。しかし、終身雇用も年功序列賃金体系も崩れ去り、これからの新入社員教育は、キャリアを考える上で答えのない時代を迎えています。
終身雇用、年功序列という過去の日本的雇用慣行の時代では、多くの企業が新入社員の育成に積極的でした。上司が新入社員に対し仕事上のアドバイスや指導を手厚く行っていたのです。しかし現代は、キャリアについて誰も答えがわからず会社や上司も新入社員を育てる余裕がないのです。その弊害も現れています。
日本マクドナルドは2012年1月から、定年制を復活させました。定年制の廃止は、ベテラン社員の経験やノウハウ、スキルが活かされるメリットがあるものの、経験豊かなベテラン社員が自身の成果をあげることを優先してしまい、若手社員の育成が疎かになってしまったという反省点に至ったのです。ベテラン社員のもつノウハウなどの若手社員への伝承がうまく進まず、若手育成のために定年制を復活させたということのようです。
この事例は非常に珍しいケースですが、ここで注目すべきことは、多くの企業では、新入社員への指導どころか、既存(先輩)社員が自分の生き残りに必須であるという現実です。現代の人材育成の盲点ともいえる、終身雇用、年功序列賃金体系崩壊の弊害を踏まえたうえで、新入社員教育を施す必要があります。
【研修手段とその狙い】
フライナッチ新入社員研修は、マナーとDiSCを合体させた研修を基盤としています。先輩社員(上司)と新入社員の円滑なコミュニケーション手法を学び、即戦力の基盤となるコミュニケーション力を向上させます。コミュニケーションには、単に自ら発信し他の人の意見に耳を傾けること以上のことがあります。もし、真のコミュニケーションを望むのなら、相手のものの考え方を深く理解することが必要になります。つまり、相手のもつ偏見、特異性、言葉で表現されない感情、考え方思い込み、など全てのことです。実際には、それは不可能なことのように思えます。しかし、この真のコミュニケーションを可能にするために「マナー研修と合体したDiSC」は、基本的なレベルで人々がお互いを理解するためのツールとして貢献しています。
このコースでは、新入社員が先輩社員や上司をどのように解釈するのか、逆に、先輩社員や上司が自分の行動をどのように見ているかを学びます。その結果、一緒に働く人のニーズをありのままに理解することができるようになります。
新入社員を即戦力にするためのグループカルチャー
新入社員を戦力とするためには、新入社員が、自社(所属チーム)の行動スタイルやカルチャーにいち早く溶け込むことが求められます。なぜならば自社(所属チーム)が、独自のスタイルやカルチャーを創り上げているからです。自社(所属チーム)のグループカルチャーが、各社員の行動、態度、満足度に大きな影響を及ぼしています。フライナッチ新入社員教育研修では、新入社員が所属するチームのグループカルチャー診断をお勧めしています。チーム内に存在する様々な人間関係スタイルをより良く理解し、チームメンバー間の違いを比較しながら、各スタイルがより効果的になって、チームの協働とまとまりを促進するためにはどうすればよいかを考えるきっかけを与えます。
事例・ある職場の営業チームに配属された新入社員の効果的な育成法 |
2014.01.14